〔注〕いちばん下から、古い順に、新聞報道などを貼り付けてあります。見出しの色によって、報道されているテーマがひとまとまりになっています。

 

(1)ページのいちばん上、「青い見出し」は2016年9月、遺族団体が文部科学省に「指導死」について申し入れを行った時の報道です。

(2)「青い見出し」の下、「緑の見出し」の記事は、2016年5月、北海道で行われた「指導死」シンポジウムに関する報道です。

(3)「緑色の見出し」の下、「紫色の見出し」記事は、2016年5月、道立高校吹奏楽部学校裁判、第1回裁判の記事です。

(4)そして、このページのいちばん下、うす黄緑色の見出しの記事は、2016年1~3月の記事を集めてあります。

 

(1)~(4)のまとまりを参考に、どうぞ記事をお読みください。

 

 

 

「指導死の遺族が文科省に要望書 指導中の安全配慮を」 

2016920日付 教育新聞)

  

 教員の行き過ぎた指導によって、子供を自殺に追いやってしまう「指導死」。その遺族でつくる「指導死」親の会が9月16日、子供たちへの正しい指導をするための安全配慮義務などを求めて、文科省に要望書を提出した。

 

 要望書では、「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」に基づき、基本調査や詳細調査の実施を求めた。さらに、その結果を遺族に速やかに報告するよう要望した。同会では、遺族の求めに応じず、調査や学校内でのアンケートが行われない場合があり、文科省を通じて全国の教委に周知徹底してもらいたいと訴える。

 

 また子供たちへの正しい指導をするために、安全配慮義務を求めた。指導死の多くは、指導中に生徒を1人きりにしたときに起きていると指摘する。

 

 このほか、生徒の問題行動等に対して指導計画を策定し、保護者などの了承を得て指導をしてほしいなどと要求した。

 

会見で同会の世話人を務める大貫隆志さん(58)は「指導中に子供を1人にさせないほか、きちんとした指導計画を立ててほしい。こうした対策を取るだけで、子供の命が救われる」と訴える。

 教育評論家の武田さち子さんの調査によれば、こうした指導死は平成元年から27年までの間に66件発生している。このうち、事実確認をせずにやってもない行為で指導を受ける「えん罪型」が12件。指導中に子供を1人にさせて自死が起こった「安全配慮義務違反型」が同様の件数あった。

 

 

「学校での“指導死” 遺族らが改善申し入れ」

 

2016917日付 ABC 朝日放送)

 

 学校での指導が原因で児童・生徒が自殺したとみられる「指導死」について、遺族らが文部科学省に学校側の改善を求める申し入れを行いました。

 

 「指導死」親の会・大貫隆志さん:「学校での生徒指導が直接の原因、もしくは背景と分かっていればいるほど学校が事実に直面したくないというモチベーションが働いて、基本調査すら実施されない」

  

 「指導死」親の会のメンバー6人は、指導死の問題では学校側が調査に後ろ向きで、調査が行われても遺族に報告されないケースが頻繁にあると訴えました。そのうえで、調査の実施を各教育委員会に周知徹底させるよう文科省に要望しました。「指導死」親の会によりますと、指導死とみられる自殺は平成に入って66件起きていて、児童・生徒に問題がないのに叱責(しっせき)を受けて追い詰められるケースが多いということです。

 

 

「教員の叱責や体罰で自殺 「指導死」の実態 子どもの遺族が訴え」

 

2016917日付 NHK NEWS WEB)

  

 教員から叱責されたり体罰を受けたりしたあとに自殺した子どもの遺族が、東京でシンポジウムを開き、行きすぎた指導で子どもたちが亡くなっている実態を知ってほしいと訴えました。

 

 シンポジウムは、教員の行きすぎた指導をきっかけに子どもが自殺するケースを「指導死」と呼んで、再発防止を求めている遺族のグループが東京・港区で開いたもので、およそ70人が参加しました。

 

 この中で、4年前に部活動の顧問からの生徒指導が原因で自殺したとされる新潟県の男子高校生の父親が講演しました。

 

 自殺をめぐっては、県教育委員会が設けた第三者委員会がことし7月、「生徒指導が最大の要因であったことは否定できない」とする報告書をまとめていて、父親は「一方的な叱責が自殺につながったが、学校や教育委員会は真摯(しんし)に対応しなかった。現状を変えるため多くの人に『指導死』の実態を知って欲しい」と訴えました。

 

 続いて、北海道や広島県から参加した遺族らがパネルディスカッションを行い、「教育委員会は遺族が納得できる調査を行って欲しい」と訴えました。

 

 グループによりますと、教員の指導をきっかけにした子どもの自殺や自殺未遂は、平成に入ってから全国で60件余りに上るという調査結果もあるということで、代表の大貫隆志さんは「私たちのような思いをする人が出ないようにしてほしい」話していました。

 

 

「指導死再発防止策文科省に申し入れ」 札幌の遺族ら

 2016917日付 北海道新聞)

 

 教師の行き過ぎた指導で自殺に追い込まれた「指導死」の子供の遺族でつくる「『指導死』親の会」の6人が16日、文部科学省を訪れ、再発防止策の策定などを申し入れた。道立高校1年の息子が吹奏楽部顧問の男性教諭から一方的に叱責されて自殺したとして訴訟中の、札幌市の母親(49)も参加した。

 

 同会は、1989年から2015年の27年間で66件の指導死が発生したと指摘し、近年発生した指導死の調査と再検証を要請。再発を防止するため、教師が指導する際には、児童・生徒を誤解したまま指導しないよう事実関係を確認することや、事前に指導計画を作成して校長や保護者、児童・生徒に提示することなどを求めた。

 

 申し入れの後に記者会見した札幌市の母親は、「体罰で手を上げると問題になるので、言葉で追い詰める教師が多いと感じる。学校側はきちんと調査を行って事実と向き合わなければ、再発防止につながらない」と訴えた。

 

 

「指導死、詳細調査求める 文部科学省に遺族団体」 

 2016916日付 共同通信社)

 

 教員の指導をきっかけに子どもが自殺に追い込まれる「指導死」について、遺族でつくる団体が16日、文部科学省を訪れ、詳細な調査や遺族への説明を求める申し入れ書を担当者に手渡した。


 訪れたのは「『指導死』親の会」のメンバー6人。実際にはしていない行為をとがめられる「冤罪(えんざい)」によって、子どもが自殺した事例があるとして、事実関係を確認してから指導することや、場当たり的に指導せず、事前に指導計画を作ることなども求めた。

 

 親の会は、1989~2015年の間に指導死が66件あると指摘。申し入れ後に記者会見した代表世話人の大貫隆志(おおぬき・たかし)さん(59)は「指導が自殺の原因や背景と分かっていればいるほど、学校側が直面したくないという動機が働き、基本調査すら実施されず、実施しても結果が遺族に報告されない事例が頻繁にある」と訴えた。

  

 文科省の坪田知広(つぼた・ともひろ)児童生徒課長は「子どもが自殺した場合の調査に関する通知や指針を学校側に徹底させるよう取り組んでいきたい」とした。

 

 

「〈指導死〉親の会、文科省に『指導死』再発防止策申し入れ」

 2016916日付 フジテレビ系 FNN)

 

 「〈指導死〉親の会」が申し入れを行った。

 
 
教師による指導が原因で、自殺に追い込まれた、いわゆる「指導死」をめぐり、保護者らの団体が、文部科学省に再発防止策の策定などを申し入れた。

  

 「〈指導死〉親の会」は、子どもが自殺した際、学校がしっかりと調査し、遺族へ確実に報告すること、指導中に生徒を1人にしないことなど、安全に配慮した正しい指導を求めている。

  

 「〈指導死〉親の会」代表・大貫隆志さんは「指導死に関しては、それが直接の原因、もしくは背景とわかっていればいるほど、明確であればあるほど、どうしても学校側が、その事実に直面したくない」と話した。

  

 2000年に、中学2年生の次男を亡くした大貫隆志さんは、教育委員会や、学校への強い指導を訴えた。

  

 

「〈指導死〉親の会、文科省に再発防止求め申し入れ」 

2016916日付 TBS NEWS)

  

 子どもが自殺した遺族たちがきっかけは教師のいきすぎた指導だったとして、文部科学省に対し計画に基づく指導の実施など、再発防止を求め申し入れを行いました。

  

 文部科学省に申し入れを行ったのは、教師のいきすぎた指導で子どもが追い詰められ自殺した「〈指導死〉親の会」のメンバーです。 

 

 「こういった指導死がなぜ起きるのかということに関して、きちんと調査をして、その原因、もしくはそう思えるものを分析した上での再発防止策をまとめるべき」(「〈指導死〉親の会」の会見)

  

 「親の会」は、教師の長時間の「指導」や場当たり的に制裁を加える「指導」が、子どもを死に追い詰めているとし、事前に指導計画を作成し校長や保護者などの了解のもと指導を進めるなど、再発防止策の実施を求めました。

  

 「親の会」は、「子どもの安全に配慮して正しい指導を行ってほしい」としています。

 

 

「指導死『真実知りたい』 札幌の保護者らシンポ」

(2016年5月15日付 北海道新聞)

 

 行き過ぎた生徒指導で子どもが自殺に追い込まれる「指導死」問題を考えるシンポジウムが14日、札幌市北区で開かれた。出席者は「学校は子どもの安全安心の場でなくてはならない」と訴え、問題解決や再発防止を訴えた。

 

 自殺でわが子を亡くした全国の遺族でつくる「『指導死』親の会」が主催し、市民ら約40人が参加した。

 

 高校1年の息子が自殺したという札幌市の母親(49)は、息子が部活動で他の部員とトラブルになった際、顧問から一方的な叱責を受けたと指摘。「信じていた学校に裏切られた。息子の死の真実が知りたい」と訴えた。

 

 学校が、生徒の死後に行った在校生へのアンケートを保存期間前に廃棄したことにも触れ「教育現場の隠蔽体質を変えなければ再発は防げない」と主張した。

 

 親の会の会員ら道内外の9人も自らの事例などを説明。会の代表世話人の大貫隆志さん(59)=東京=は「たとえ善意の指導でも配慮を欠けば、子どもを追い詰める結果になる」と強調した。

 

 

「『指導死』遺族ら 自らの経験話す 札幌でシンポジウム」

(2016年5月15日付 朝日新聞)

 

 学校での指導がきっかけで子どもが自殺する「指導死」について考えるシンポジウムが14日、札幌市であり、道内外の遺族ら10人が学校の対応など自身の経験を話した。

 

 「『指導死』親の会」が主催し、道内では2013年以来2回目。教育評論家のまとめによると、報道で表面化した指導死の事案は平成に入ってから全国で62件(7件は自殺未遂)で、北海道は8件と都道府県別で最多だという。

 

 シンポで、同会の共同代表世話人の大貫隆志さん(59)は「子どもの成長を願っての指導ではなく、教師の独断的な指導が多くみられる。指導の問題点を検証することで、どう指導すべきかがわかってくる」と訴えた。

 

 3年前に自殺した札幌市の道立高校1年の男子生徒の母親は、道に損害賠償を求めて裁判で係争中で、「事実が隠蔽されてしまうのが今の状況。同じことが二度と起こらないように原因究明をし、安心安全な学校になることを望んでいる」と話した。

 

 

「行き過ぎた指導での自殺 再発防止訴えシンポジウム」

(2016年5月14日付 NHK NEWS WEB)

 

 教員から指導を受けたあとに死亡した子どもの遺族が札幌市でシンポジウムを開き、行き過ぎた指導で自殺する子どもが後を絶たないとして、再発防止を訴えました。

 

 このシンポジウムは、体罰や叱責など教員の行き過ぎた指導をきっかけに子どもが自殺するケースを「指導死」と呼んで、再発防止を求めている遺族のグループが札幌市で開いたもので、およそ50人が集まりました。

 

 この中で、グループの代表で、中学2年生の次男を亡くした大貫隆志さんが、広島県の中学3年の男子生徒が万引きの非行歴があったという誤った資料に基づいて進路指導を受け、去年12月に自殺したケースなどに触れ、「決めつけによる叱責など、子どものことを十分に考えているとは思えない指導が多く行われている」と指摘しました。

 

 このあと、3年前に高校1年生の長男を亡くした札幌市の女性が部活動の顧問の指導が死につながったとしたうえで、「息子に何があったのか真実を知りたいのに、学校は不誠実な対応を続けている。原因をしっかり追及せずに再発防止はできない」と訴えました。

 

 シンポジウムを開いたグループによりますと、教員の指導をきっかけにした子どもの自殺や自殺未遂は平成に入ってから全国でおよそ60件に上るという調査結果があるということです。

 

 大貫さんは「教員にはよかれと思う指導が、子どもを追い詰めてしまうことがあるということをまず知って、対応してほしい」と話していました。

 

 

「道立高生自殺『真実知りたい』 損賠訴訟で母陳述」

(2016年5月13日付 朝日新聞)

 

 3年前に札幌市の道立高校1年の男子生徒(当時16)が自殺したことについて、「吹奏楽部でいじめを受けていたのに顧問の教諭が理不尽な叱責をし、精神的に追い詰めたのが原因だ」などとして、生徒の母親が道を相手取り約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、札幌地裁であった。

 

 母親は意見陳述し、「せめて息子に何があったのか真実が知りたい。息子の死に真摯に向き合い、再発防止につなげてほしい」と述べた。一方、道は請求の棄却を求める答弁書を提出した。

 

 

「『指導問題なし』 道側棄却求める 高1自殺訴訟初弁論」

(2016年5月12日付 北海道新聞 夕刊)

 

 札幌市の道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活動でいじめられていたのに顧問の男性教諭から一方的に叱責されたのが原因として、生徒の遺族が道に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、札幌地裁(湯川浩昭裁判長)であった。道側は「指導に問題はなかった」として、請求棄却を求めた。

 

 訴状によると、吹奏楽部に所属していた男子生徒は2013年1月、同学年の部員から無料通信アプリ「LINE(ライン)」で悪口を言われトラブルになった。男性教諭はトラブルの経緯を知りながら、男子生徒だけを指導したという。男性教諭は、3月にも部内のトラブルについて男子生徒を指導し、男子生徒はその翌日、札幌市内の地下鉄線路に立ち入り、列車にはねられて死亡した。

 

 また、男子生徒の自殺後、高校は在校生対象アンケートを行ったが、この原本を道教委が定める5年の保存期間前に廃棄していた。訴状で遺族側は「親として報告を求める権利や知る権利に対する重大な侵害行為」と主張している。

 

 男子生徒との母親(49)は、この日の意見陳述で「息子は教師の思い込みによる叱責で追い詰められ、絶望の淵に立たされて命を絶った」と話した。

 

 

高1自殺訴訟で第1回弁論「消えろ」とLINEいじめ

その上「顧問教諭が精神的に追い詰めた」札幌地裁

(2016年5月12日付 産経新聞)

 

 平成25年3月に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活動でいじめを受けていたのに顧問教諭が指導名目で精神的に追い詰めたのが原因として、遺族が道に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、札幌地裁(湯川浩昭裁判長)で開かれた。

 

 訴状によると、男子生徒は25年1月、所属していた吹奏楽部の部員からメールで「消えろ」と書かれたり、無料通信アプリLINE(ライン)で中傷されたりするいじめを受け、孤立。反発した生徒が部員とトラブルになった際、顧問は生徒だけに非があり、部内を乱したとして部員全員の前で謝罪させた。自殺前日には上級生を同席させた場で退部の可能性に触れて叱責し、生徒の孤立感を深めたとしている。

 

 生徒は13年3月3日、札幌市営地下鉄の線路に入り、列車にはねられ死亡。自殺前日の顧問の叱責について「全く心当たりがない」と友人にメールで訴えていた。

 

 

「高1自殺裁判始まる『顧問のパワハラが原因』」

 (2016年5月12日付 HBC 北海道放送)

 

 3年前札幌で当時高校1年生の男子生徒が自殺をしたのは、部活の顧問によるパワハラが原因だとして、男子生徒の母親が道に損害賠償を求めた裁判がはじまりました。

 

 この裁判は、2013年3月に自殺した当時高校1年生の男子生徒の母親が、部活の顧問が指導名目で生徒を精神的に追い詰めたのが自殺の原因だとして道におよそ8400万円の損害賠償を求めているものです。

 

 男子生徒は札幌の道立高校で吹奏楽部に所属していた、母親はいじめや部員とのトラブルがあったにもかかわらず顧問が事情を聞かずに男子生徒に一方的に謝罪させるなど精神的に追い詰めたと訴えています。

 

 今回の初弁論で、男子生徒の母親は、「これ以上息子との思い出が増えることはない、せめて息子に何があったのか真実が知りたい」と涙ながらに語りました。

 

 これに対して被告の道は請求の棄却を求めています。

 

 

「道知事『保護者の信頼損なった』 学校が自殺アンケ廃棄で」

(2016年3月24日付 共同通信)

〔東京新聞・京都新聞・西日本新聞〕

 

 北海道の高橋はるみ知事は24日の定例記者会見で、2013年に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺後、原因を探る校内アンケートの原本を学校が廃棄したことについて「生徒の保護者との信頼関係を大きく損ない、大変遺憾だ」と述べた。

 

 この問題をめぐっては23日の道議会文教委員会で道教育委員会教育部長が「慎重さに欠けた」と述べ、対応に問題があったと認めていた。

 

 道教委は情報公開請求した遺族にアンケートの抜粋版のみを開示。部活顧問の不適切な指導、いじめをうかがわせる記載があった。

 

 

「アンケート学校が廃棄 札幌高1自殺 公文書指定に違反」

(2016年3月24日付 北海道新聞)

 

 2013年3月に札幌市の道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺した問題で、学校が生徒の死後に行った在校生対象のアンケートを公文書管理の規定に反して廃棄していたことが分かった。道教委が23日の道議会文教委員会で明らかにした。

 

 道教委によると、生徒のいじめや自殺時に学校が行うアンケートは道教委が道立学校文書管理規定で定める公文書で。5年間の保存が義務付けられている。学校は13年3月にアンケートを実施したが、保存期間満了前に廃棄したという。

 

 道教委は処分時期を明らかにしていないが、保護者によると、学校は内容をまとめて転記したことを理由に14年3月、原本を廃棄したと説明しているという。

 

 道教委の山本広海教育部長は「生徒の生命に関する資料の保管期間には、最大限留意する必要があり、極めて重く受け止めている」と述べ、アンケートを適正に管理するよう、各学校への指導を徹底する考えを示した。

 

 保護者は、今月1日、生徒の自殺は部活内でいじめられていたのに顧問から一方的に叱責されたのが原因とし、道に損害賠償を求めて提訴している。

 

 

「『指導死』なくならず -真相隠す学校 怒りの遺族-」

(2016年3月15日付 中日新聞 )

 

 広島県府中町立府中緑ケ丘中三年の男子生徒=当時(13)=が昨年12月、万引したとの誤った記録に基づいた進路指導を受けた後に自殺したことを町教委が公表してから15日で1週間。教師による指導によって肉体的、精神的に追い詰められた自殺は「指導死」と呼ばれ、全国で起きている。学校側の事後対応のまずさから、裁判に持ち込まれるケースも後を絶たない。(浅井弘美)

 

 「子どもがたくさん死ななければ、学校や社会は変わらないのか」 16年前、中学2年だった次男を亡くした大貫隆志さん(59)=東京都=は声を落とす。次男は、学校で菓子を食べたことで教師からとがめられ、自宅マンションから飛び降りた。

 

 大貫さんは「指導死」の言葉を定義し、子どもを失った親たちでつくる「『指導死』親の会」の代表世話人として、2008年から学校問題の対策を求めてきた。広島の問題について「息子と同じ指導死で、学校内のパワハラ、児童虐待にほかならない。新たな遺族に出会うのがつらい」と悔しがった。

 

 遺族となった親たちは、子どもを失った悲しみと同時に真相究明に挑むが、情報を隠す学校もあり、二重の苦しみを味わうという。

 

 札幌市で13年3月、道立高校一年の男子生徒=当時(16)=が教師から叱責され自殺したケースでは、学校が在校生に実施したアンケート結果を遺族に知らせなかった。遺族は道教委に開示を求めたが、「原本は廃棄した」と説明され、対応に限界を感じた今年3月、提訴に踏み切った。母親(48)は「動けば動くほど傷つく。提訴しか情報を知るすべがない」と訴える。

 

 教育評論家武田さち子さん(57)の調査によると、指導死とみられる事案(未遂含む)は1989年以降、61件あった。今回の広島のように誤った事実に基づき生徒が追い詰められる「冤罪型」は11件含まれる。

 

 武田さんは「指導死は、教師の指導の在り方が問われるため、学校へのダメージが大きく、いじめ問題以上に教師が事実を隠そうとするケースが多い」と指摘し「遺族は裁判で

真実を知るしかない。教師側の問題として調査を進める必要がある」と話している。

 

 

「『いじめや叱責で自殺』 提訴」

(2016年3月2日付 NHK札幌放送局)

 

 3年前、札幌市で、当時、高校1年の男子生徒が地下鉄のホームから飛び降りて自殺した問題で、遺族は学校でのいじめや顧問の教諭による叱責が原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。

 

  札幌地方裁判所に訴えを起こしたのは、3年前の平成25年3月、札幌市の地下鉄のホームから飛び降りて自殺した道立高校1年だった男子生徒の母親です。 訴えによりますと、当時、所属していた吹奏楽部の部員から無料通話アプリの「LINE」などで悪口を言われるいじめを受けていたほか、部員とのトラブルについて顧問の教諭から一方的に叱責を受けたことが自殺の原因だとして、学校を管理する道に8400万円あまりの損害賠償を求めています。 

 

 1日、記者会見した原告の代理人の弁護士は「教諭は男子生徒の話を聞かなかったうえ、部員の前で叱責するなどパワーハラスメントを繰り返した。自殺は学校の責任だ」と訴えました。 一方、被告の道は「訴状が届いていないためコメントは差し控えたい」としています。

 

 

「『顧問の叱責で自殺』 提訴」

(2016年3月2日付 朝日新聞 )

 

 3年前に札幌市の北海道立高校 1年の男子生徒(当時16)が自殺したのは、吹奏楽部でいじめを受けていたのに顧問教諭が理不尽な叱責(しっせき)をし、精神的に追い詰めたのが原因だなどとして、生徒の母親が1日、道を相手取り約8400万円の損害賠價を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

 

 訴状によると、生徒は2013年1月、所属する吹奏楽部の部員らから悪口をメールで送られ、それに反撃するメールを返したことでトラプルになった。顧問は生徒だけに謝罪を求め、自殺前日には先輩部員の前で叱責。生徒は同3月、「先生が何のことを言っているのかサッパリわからない」「そろそろ死ぬ」とメールを友人に送った直後、地下鉄のホームから降りて自殺した。原告側は「顧問の叱責が孤立化を助長した」と主張している。

 

 道教育委員会は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」としている。

 

 

「高1自殺 道を提訴 札幌 母親『顧問が一方的叱責』」

 (2016年3月2日付 北海道新聞)

 

 2013年3月に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活でいじめられていたのに顧問の男性教諭から一方的に叱責されたのが原因として、生徒の母親が1日道に約8400万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

 

 訴状によると、吹奏楽部に所属していた生徒は13年1月末、無料通信アプリLINE(ライン)で同学年の部員に悪口を言われてトラブルになったが、顧問は事情を知りながら生徒を一方的に叱責したという。

 

 生徒は市営地下鉄の線路に立ち入り、列車にはねられて死亡した。訴状で原告は「顧間が自殺の前日にも、他の部員の言い分をうのみにして生徒を叱責し、退部に言及するなど精神的に追い詰めた」として、適切に事実関係を把握するなど安全配慮義務を怠ったと訴えている。

 

 原告代理人の内田信也弁護士は1日に記者会見し、「亡くなった生徒への叱責は教員の地位を使ったパワーハラスメント。学校が自殺後に詳しい調査を怠り、情報提供を十分に行わなかったことも遺族を苦しめている」と述べた。母親は取材に対し「教師による言葉の

暴力で、生徒が自殺に追い込まれる危険性があることを知ってほしい」と話した。

 

 道教委の秋山雅行総務政策局長は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」としている。

 

 

「顧問パワハラが原因 高1遺族が北海道を提訴」

(2016年3月1日付 産経ニュース)

 

 平成25年3月に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16歳)=が自殺したのは、部活でいじめを受けていたのに顧問教諭が「指導」名目で精神的に追い詰めたのが原因として、遺族が1日、道に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟を札幌地裁に起こした。

 

 訴状によると、生徒は25年1月以降、吹奏楽部で孤立。メールのやりとりをめぐって部員とトラブルになった際、顧間は背景事情を調べず、生徒だけに非があるとして部員全員への謝罪を強要した。死亡する前日には上級生の前で生徒を叱り退部させる可能性にも触れて孤立を深めさせた。

 

 遺族は「顧間の地位を乱用したパワーハラスメントに当たる」と主張。また、学校が自殺の背景事情を調べて保護者に詳しく説明する義務を果たさず全校アンケートを廃棄した対応は違法と主張している。

 

 道教育委員会は「訴状が届いておらず、コメントは控える」とした。

 

 

「高1自殺 顧問パワハラが原因 遺族が北海道を提訴」

(2016年3月1日付 共同通信)

〔中日新聞・毎日新聞・岐阜新聞・西日本新聞・京都新聞・徳島新聞・河北新報〕

 

 2013年3月に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒(当時16歳)が自殺したのは、部活でいじめを受けていたのに顧問教諭が「指導」名目で精神的に追い詰めたのが原因として、遺族が1日、道に約8400万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。

 

 訴状によると、生徒は13年1月以降、吹奏楽部で孤立。メールのやりとりをめぐって部員とトラブルになった際、顧間は背景事情を調べず、生徒だけに非があるとして部員全員への謝罪を強要した。死亡する前日には上級生の前で生徒をしかり、退部させる可能性にも触れて孤立を深めさせた。

 

 遺族は「顧間の地位を乱用したパワーハラスメントに当たる」と主張。また、学校は自殺の背景事情を調べて保護者に詳しく説明する義務を果たさず、全校アンケートを廃棄するなどした対応は違法と主張している。

 

 生徒は13年3月3日、市営地下鉄の線路に入って列車にはねられ死亡した。死の直前、前日の顧間の発言について「全く心当たりがない」と友人にメールで訴えていた。

 

 道教育委員会は「訴状が届いておらず、コメントは控える」とした。

 

 

「『自殺は顧問叱責が原因』/高1生遺族、3月1日にも」

(2016年2月29日付 共同通信)

〔中日新聞・北國新聞・静岡新聞・岐阜新聞・神戸新聞・京都新聞・山陽新聞・長崎新聞〕

 

 2013年3月に札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活でいじめを受けていたのに顧問教諭が指導名目で叱責し、精神的に追い詰めたのが原因として、遺族が1日にも道を相手に約8400万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴する方針を固めた。

 

 訴状によると、生徒は吹奏楽部に所属。13年1月以降、部員から無料通信アプリLINE(ライン)で中傷されるなどした。その後、生徒はメールでのやりとりをめぐって部員とトラブルになったが、顧問は背景事情を探らずに生徒だけに非があるとして部員全員への謝罪を求め、反省文も書かせた。死亡する前日には部活の上級生がいる席で生徒をしかって退部にも言及し、孤立を深めさせた。

 

 

「『高1遺族 道提訴検討』 札幌 自殺直前、教諭不信メール」

(2016年1月19日付 北海道新聞)

 

 2013年3月に自殺した札幌市の北海道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が部活内の人間関係のトラブルなどをめぐって顧問の男性教諭から指導され、死の直前、友人に宛てたメールで「全く心当たりがない」と不信感をつづっていたことが18日、分かった。

 

 教諭の発言が自殺の一因になった可能性をうかがわせるが、道教委は「自殺の原因は特定できなかった」と説明している。

 

 一方、遺族は学校の対応をただすため、15年度内に道を提訴する方向で検討している。

 

 生徒は13年3月3日の日曜日、吹奏楽部の練習のために登校したが姿を消し、その後、市営地下鉄の線路に立ち入り列車にはねられて死亡した。

 

 遺族によると、生徒は自殺前日の同2日、部活内のトラブルなどについて顧問に指導された。列車にはねられる数分前、友人にメールで「先生が何のことを言ってるのかサッパリ分からない」と伝えていたという。

 

 生徒の死亡した後、学校は在校生を対象にしたアンケートで自殺の背景を探ったが、結果を遺族に知らせなかった。遺族は14年以降、3回にわたりアンケートの開示を道に請求。道は同年、遺族に結果の抜粋版を提供しただけで「原本は廃棄した」と説明している。

 

 抜粋版には顧問の指導を疑問視する声、部活や学級でいじめがあったとの記載があった。遺族は「原本はなくてもコピーがあるはずだ」として異議を申し立てている。

 

 北海道では昨年10月、道立高校で同級生の私物が紛失したことをめぐって教諭から事情を聴かれた3年の男子生徒の行方が分からなくなり、その後、遺体で見つかった。